2016-07-29
たかが栞ですが…
『学問の曲がり角』(河野与一著 岩波文庫)の「栞のしおり」という項によれば、(栞は)林の中を通る時の目じるしで、つけて置いた道を迷わずに戻って来るための用意」とのこと。
貞享2年に京都の書肆西村市郎右衛門が作った『宗祇諸国物語』にも「案内しらず問ふべき家なき時は、草結びと云ふ物をして柴の枝(し)ずゑをくくりて、後(しり)への人の道しるべとする事にて、みちみちそれを便りに歩み、それに又むすびそへてとほる」と記されているそうです。
なぁるほど!
栞は、
“迷わず戻って来るためのもの”
そして、
“後の方の道しるべとなるもの”
なのですね。
あいたくて書房では、店内に栞のカゴを置いております。プレゼントというほどのものではありませんがお好きなものが見つかりましたら、一枚、お持ち帰りください。
どうぞ、あなたの道しるべとなりますように…。
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