『暮しの手帖展』開催中です。
暮しの手帖展
【期間】平成28年6月18日~8月28日 ただし、土・日・祝日のみオープン
【場所】ブックカフェすくらむ・住暮楽(長浜市木之本町木之本1312-2)
https://www.facebook.com/bookcafesukuramu/
【時間】10時~16時まで
【企画】あいたくて書房
【問い合わせ先】あいたくて書房 itakuteitakute@gmail.com
*展示終了後はすべて販売いたします。(事前予約可)
但しネット販売はいたしておりません。店頭でお会いできますことを楽しみにいたしております。
『暮しの手帖』は 「モノやお金がなくとも暮らしをもっと豊かにする本をつくりたい」「二度と過ちを繰り返さない世の中にするための本をつくりたい」と考えた大橋鎭子と花森安治のコンビによって昭和23年(1948)に創刊された雑誌です。
今回の展示では創刊号から100号(1969年発行)までの「1世紀本」といわれている中から、44冊の『暮しの手帖』とそれに関わる書籍を紹介します。
創刊から68年。モノがなかった時代は大量生産、大量消費の時代となり、閉ざされていた社会はあふれるほどの情報社会へと変わりました。そしてそれとともに家族のカタチも変わり、「暮らし」に対する意識もずいぶんと変化しました。
あなたにとって「暮らしの豊かさ」とはなんでしょうか?「暮らしを大切にする」とはどういうことでしょうか?
どうぞお手にとり、ご自由にページを繰ってください。単なるノスタルジーだけではなく、この展示が今の暮らしを考えていただくための一助になればと思っています。
【暮らしへの想い、その信念】
-毎日の生活を豊かに美しく-
『暮しの手帖』はさりげない、ささやかな暮らしの中に幸せを見出すため、常に読者目線で創られてきました。その精神は毎号の表紙裏の言葉からも伺い知ることができます。
「これは あなたの手帖です/いろいろのことが ここには書きつけてある/この中の どれか一つ二つは/すぐ今日 あなたの暮しに役立ち/せめて どれかもう一つ二つは/すぐには役立たないように見えても/やがて こころの底ふかく沈んで/いつか あなたの暮し方を変えてしまう/そんなふうな/これは あなたの暮しの手帖です」 (表紙裏より)
-商品テストはくらしのために-
『暮しの手帖26号』から始まった商品テスト。どれが役に立つ商品かを広く消費者に伝え、また本当に良いものをメーカーに製造してもらうために実施されました。
「商品テストは消費者のためにではない。生産者にいいものだけを作ってもらうための、もっとも有効な方法である。 (1969年4月発行100号p86より)
-広告を載せないということ-
『暮しの手帖』は広告が一切載っていない稀有な雑誌です。「活字一本まで、心ゆくまで作りたい」という編集信念の象徴ともいえるでしょう。
「ノドから手が出るほどの金額に目をつぶって、広告をのせないというのも、つまりは、その情にほだされる、力に押されるタネを、なるたけ前もつて、一つでも取り除いておこうという気持ちからなのである」
(1955年9月発行31号p206より)
お気に入りの本と美味しいコーヒー・・・。ゆるゆると流れる時間をお楽しみください。