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2016-12-17

飛ぶ教室

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かしこさをともなわない勇気はらんぼうであり、勇気をともなわないかしこさなどはくそにもなりません!

(ケストナー作『飛ぶ教室』「 まえがきーその二ー」より)

子どもの頃に読んだ時には何気なく過ごしていた言葉でも、大人になって再び読むと、深く胸に突き刺さることがあります。

『飛ぶ教室』もそのひとつ…。

クリスマスソングが、聞こえてくるこの季節。
『クリスマスキャロル』や『賢者の贈り物』などのお話も素敵ですが『飛ぶ教室』はいかがでしょう。

寮生活で数々の事件を巻き起こす5人の少年と、彼らをあたたかく見守る先生との交流を描いたこの児童文学は、1933年に生まれました。
今から80年以上も前の作品ですが、少しも古びれた感じはありません。

「なくこと厳禁。なくこと厳禁」
そういえば、辛いことがあると、主人公のマルチンが唱えていたように、わたしもマネして唱えていたっけ…。
でも、本当はおまじないに助けられていたのではなく、そっと見守ったり、抱きしめて涙を流させてくれたりした大人がそばにからなんだよなぁ…。

(こんな大人になりたいなぁ。うん。こんな大人に絶対なろう)

大人になった人にも、大人になりきれない人にもおすすめの児童文学です。
寒い夜にどうぞ。

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